インテリジェントPDUとデータセンター拡大の新時代

データセンター拡張とは、必ずしも建物を増築して容量を増やすことを意味しません。  インテリジェントPDUは、サーバーラックの柔軟性と拡張性を提供する役割を果たします。 

  

データセンターは他の施設と比較すると、建設・維持費が非常に高額です。5倍から10倍の建設費がかかるのは業界の常識ですが、成長企業はさらに大きなイベントに備える必要があります。それは、必ず発生するアップグレードや拡張です。しかし、今日のデータセンターの「拡張」は、センターの設置面積を増やすことと同様に、密度を高め、効率を向上させることを意味します。  

柔軟性、拡張性、そしてビジネスの成長  

データセンターの施設設計においては、柔軟性と拡張性のある要素を組み込むために作られた多くのツールがあります。では、データセンターを構成するラックの列など、運用面についてはどうでしょうか？簡単に言えば、すべてのインテリジェントラックPDU設計の核心は、柔軟性と拡張性であるということです。インテリジェントPDUは、全体の効率に加えて、ラックや列の拡張をサポートするために必要な処理能力を備えています。   

インテリジェントPDUは、ラック列の柔軟性と拡張性の鍵となります。  

1. 分電盤の効率を高める。これには2つの手法が挙げられます。より高い電圧の提供と電気インフラの管理の改善です。  
2. 環境の持続可能性への取り組みを支援し、PUE（電力使用効率）を改善。インテリジェントPDUは、電気負荷のデータを提供することで、ITや機器システムの管理を改善し、エネルギー効率を向上させます。  
3. ラックレベルでの運用管理を改善。ラック単位での小さな運用効率の向上が、データセンター全体での大きな利益につながります。  
4. データセンターの稼働率を向上。定常的で適切な負荷で稼働している機器は、故障が少なく長寿命となる傾向にあります。それに対し、想定された最適な負荷で稼働していない機器は、故障率が高くなる傾向があります。 
5. 電力系統の計画的な利用とコスト削減。既存の電力インフラを適切に活用することで、容量を増やすための不用意な追加投資を回避できます。 言い換えれば、既存のリソースをよりよく活用することは、コスト削減に繋がります。 

今日のデータセンター管理者は、ラックレベルの給電にインテリジェンスを導入することで、電力消費の柔軟性と拡張性を実現できます。この密接に結びついたアプローチは、かつては機器導入のベストプラクティスの指針となったもので、増大する密度、消費、効率をサポートする鍵となります。  

ラック単位で掲げる高い目標 

データセンターの物理インフラ構築への投資を最大限に活かす最初の一歩は、スマートなPDUをラックに設置することです。インテリジェントPDUの詳細や、データセンターの拡張をどのように検討するかについて、ラリタンにお問い合わせください。