2013年9月24日火曜日

データセンタインフラ管理の課題
~ラリタン チンイ・シュウ会長からのメッセージ(2013年6月13日 Raritan Blogより)


多くの新しいテクノロジと同様、データセンタインフラ管理(DCIM)には多くの入り口と、多様なアプローチがあり、市場での定義も増殖し混乱を招いています。その結果、DCIMが解決する課題について共通の認識はほとんどありません。さらに、DCIMに関するユーザの期待とソリューションベンダが答えられることには大きな隔たりがあります。個人的な見解としては、DCIM業界が発展するには大きなハードルがあります。

DCIMは時には非常に複雑で、しばしば異なる複数の分野にまたがります。自社製のデータベース、表計算ソフト、ダイアグラム作成ソフトウェアなどの今日使われているツールは、アセット管理、容量管理、変更管理といった方向へそれぞれ導くだけにすぎません。

スペースが広くなればなるほど、業務プロセスは複雑化します。そして効率性は悪化し、ファシリティ管理者にとって拡張や移動、統合、移転といった決断をするために必要な情報を得るのが難しくなってきます。

データセンタ事業者が将来競争力を持っていくためには、こういった問題を理解して、解決のためのリソースを確保しなければならなくなるでしょう。

重要なステップは「知ること」です。データセンタ運用者は、DCIMソリューションが単に購入して電源を入れるだけのツールではないということを明確に理解するべきでしょう。CRMERPの導入と同じようにDCIMはプロセスソリューションで、課題、プロセス、スタッフを集約する必要があります。DCIM導入の成功は時には組織の業務プロセスの根本的な変更を必要とすることもあります。ですからDCIMを提供するベンダは、データセンタ運用を査定して、主要な課題を特定するための啓蒙とツールの提供をしていく必要があります。

また、段階的に導入することを推奨いたします。経験によれば、徐々に導入するというステップを踏み、各ステップでの成功を経て価値を認識することで、今後の導入に対する自信を得ることができます。

ラリタンでは、実践的なプロセスでの導入をお手伝いします。 もっとも差し迫ったニーズを最初のプロジェクトとしてスタートし、学習し、価値を見いだします。例えば、ラリタンのDCIMソフトウェア製品dcTrack は、データセンタのプロフェッショナルが日々直面する典型的な次のような課題の解決をサポートします。
  • どこに、どのサーバが何台あるのか?
  • どのサーバがどこの電源やネットワークパッチパネルに接続されているのか?
  • どのラックに新しいサーバを追加できるのか?
さらにDCIMの可能性を深く知れば知るほど、次のようなもう少し進んだ疑問を解決するために電源管理やネットワーク管理をワークフローに組み込むようになるでしょう。
  • データセンタには十分な電力やネットワークの容量があるのか?
ラリタンのDCIMソリューションなら、回答がみつけられます。どの機器がどう接続されているか、UPSからラックのアウトレットまで正確に知ることができます。加えて、変更管理機能を導入して、チケットシステムと組み合わせることで、機器の移動、追加、変更を効率的に管理できます。

DCIMを導入すれば、スペース容量、電源、冷却の状況をビル単位、部屋単位、ラック内の機器単位で把握して、運用効率と生産性をアップできます。

ラリタンのDCIMソリューションはデータセンタとファシリティ管理者が複雑化した課題を解決し、資産管理、容量管理、変更管理に関して方向性を決めるための情報を提供します。データセンタが競争力をアップするための道案内を、ラリタンのDCIMソリューションは提供します。

ラリタンのDCIMソリューションの詳細はこちら(英文)(raritandcim.comへリンク)

2013年8月5日月曜日

データセンター名探偵  ホットアイルにて
~名探偵シャーロックオームズと、ワットソン博士(2013年6月27日 Raritan Blogより)








ラリタンユーザのデータセンターで実際に測ってみました
シャーロックオームズ: 親愛なるワットソン君、データセンター管理者は冷房にかかるコストと二酸化炭素排出量を減らしたり、PUEの値を下げたりコスト節約のために吸気温度を上げているんだよ。最近ではほとんどのPDUがホットアイル側に設置されていて、そこは吸気側よりも温度が10~20℃高いことが多い。ラリタンのPDUは50~60℃でも動作するように設計されていて、他社製品よりも動作温度が高いから、安心してデータセンターの温度を上げることができるんだ。最近の機器は40℃近くまで動作するようになっているから、10℃の余裕をみても30℃くらいまで吸気温度を上げられるんだ。

ワットソン:だから、エネルギー消費を節約するためには、PDUを購入する前に動作温度を確認することが必要なんだね。

2013年7月23日火曜日

データセンター名探偵が語る!インテリジェントPDUの測定精度とは?
~名探偵シャーロックオームズと、ワットソン博士(2013年5月8日 Raritan Blogより)

ラック電源や分配ユニット(PDU)の測定精度はエネルギーコストにとっては重要になりつつあり、エネルギーコストの管理に対する注目は高まる一方。今回のエピソードでは、データセンターの名探偵たちが適切なkWhの計測を語ります。

 
 ラリタンは、ラックPDUをアウトレットレベルまでISO/IECの定める 1%の精度で計測し、2008年の夏に最初のPDUを出荷して以来、この分野でのパイオニアです。現在では、ユーザのニーズに合わせてカスタマイズモデルを含む600ものモデルをグローバルで用意しています。

データセンター名探偵シリーズはまだまだ続く!見逃さないために、ブログを購読しませんか? subscribe to our blog

 


2013年6月26日水曜日

PDUセレクタがパワーアップ!

どのPDUが自社に最適か、手早く探せると便利ですよね。

ラリタンではグローバルで提供している500以上ものラインアップの中から、日本向けのモデルを簡単に選べるPDUセレクタをご用意しています。













セレクタの各項目はプルダウンメニューから選べます。電圧、電流、単相/3相、フォームファクタ(0U/1U/2U)、コンセントの数や、計測レベル(アウトレットごと/PDUごと)、電源制御ある無しを選ぶだけで、自社に合うPDUが表示されます。

このセレクタに、最近、型番ごとの「技術仕様」PDFが追加され、より詳細な製品情報にセレクタ上から一発でアクセスできるようになりました。







技術仕様には詳細な製品スペック、寸法、メカニカルダイアグラム(外形図)などが盛り込まれていますので、是非ご参考になさってください。

ちなみに、日本で提供していないモデルでも、数量次第でBTOでご提供できますので、PDUをご検討の際にはまずはこちらのセレクタでチェック!してみてください。

2013年4月9日火曜日

Wrangling Data Center Power Management

データセンタの電力管理について話をしよう
ラリタン グローバルセールス&マーケティング統括上級副社長 Gary Marks



データセンタの管理には、常に課題が付きまといます。エネルギーの効率化が求められる一方で、客先やエンドユーザからは24時間365日稼働することを求められ、そのバランスを考えなければなりません。
さらにアプリケーションの増加やクラウドを支えるためにサーバの容量やラック密度は上がり、スペースの制約はますます厳しく、ラックまわりの温度も上昇傾向、と市場の要求は高くなる一方です。
これらの要求に対応しつつ利益を上げるために、データセンタ内を適切な温度に維持しピーク時の電力負荷を管理することが重要です。
そのためにはブランキングパネルのような対策だけではなく、以下のようなソリューションも必要になってきます。
  • ラック利用の効率化
  • ラック単位での電力計測と管理
  • DC内の各エリアに適切な温度に保たれるための電力配分
  • 外気と冷却空気のバランス
  • サーバ密度と有効活用
(2013.3.7 Raritan Blogより転載)
参考URL :ラリタンの電源管理ソリューション