2021年5月14日金曜日

センサー設置のベストプラクティス~増え続ける課題に対応する

このブログでは、環境モニタリングセンサーをラックのどこに取り付けるのがベストかという問いに答えます。  エアフローから温度まで、適切なセンサー設置位置などについてお話します。  

ロシアの古いことわざに「Trust, but verify(信ぜよ、されど確認せよ)」というものがあります。この言葉は、データセンターの管理にぴったりです。データセンターでは、ほぼすべてのデータポイントを追跡することが重要です。コンピューター、ネットワーク、ストレージの高密度化、動作温度管理の重要性の高まりに伴い、より優れた環境モニタリング機能の必要性が高まっています。データセンターのモニタリングの品質は、これまで以上に特化したセンサーの生産によって向上し続けており、データセンター内の動作状態を信頼し、検証することが容易になっています。選択肢が増えた一方で、これらのセンサーを設置するためのベストプラクティスは何でしょうか?  

適切なセンサー設置位置について 

センサーの設置については、センサーから得られるデータの用途を、業界標準とベストプラクティスの両方の観点から理解することが重要です。例えば、温度と湿度のセンサーは、IT機器やシステムの効率を理解するために、高低差を考慮した様々な場所に必要な分だけ設置しなければいけません。一方、漏水検知センサーは、設置場所を限定して配置する必要があります。  

センサーの種類と理想的な設置場所を簡単にご紹介しましょう。  

  • エアフローセンサー:空気の動きをCFMで測定します。通路ごとに最低1つ、CRAC/CRAHの給排気口に設置するのが最適です。  
  • 差圧センサー:床の上と下の気圧差を測定します。床の同じ位置の上下に1つずつ、ターゲットエリアに設置するのが最適です。  
  • 温度・湿度センサー:温度と湿度を測定します。ASHRAEガイドラインに基づき、Delta Tを把握するために、ラックの前と後ろの3箇所に設置します。  
  • 接点センサー:接点が離れたとき(もしくは接触したとき)に警告を発します。ラックのドアの入り口に使用されることが多いですが、重要な電気パネルや制御パネルの監視にも使用できます。  
  • 漏水センサー:液体に接触したロープやセンサーが通電することによって、警告を発します。一般的には、空調機の周辺や冷媒配管のルートに設置されています。  

ベストプラクティスは、常に進化し続けます。新たなモニタリングの課題が発生し、センサー技術が利用可能になるにつれ、ラックやデータセンター内のセンサーの位置や使用方法は進化し続けます。  

あらゆるニーズに応えるセンサー  

ラリタンのデータセンター向け環境監視センサーは、お客様のデータセンターに有益な情報を提供することで、お客様の運用に関する「Trust and verify(信じて、確認する)」を容易にします。詳細はラリタンまでお問い合わせください。 

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