2014年6月30日月曜日

過冷却防止はDCIMと環境センサーで



2014318Paula Alves のBlogより

 
 
リアルタイムのデータ、アプリケーション、サービスに対する世界的な需要の拡大で、データセンターの密度や電力料金は増大する一方です。IT機器はデータセンター全体のエネルギーコストの50%、37%が冷却や空調に使われており、空調や冷却だけでも年間数百万ドルに上ると言われます。

 IT
部門はミッションクリティカルなIT機器のオーバーヒートを防ぐために、データセンターを冷やしすぎる傾向にあります。しかし、ある調査によると過剰に冷やす必要はなく、かえってコスト高になるといわれています。ガートナーのチーフオブリサーチ、デビッドJカプチオは以下のように話しています。

「データセンターの管理者は、セットポイントと言われる基本の温度を1度あげるだけで4パーセントのエネルギー代の節約になります。セットポイントを高めに設定すればエアコンを使う頻度が下がり、空調システムに費やす電気代が節約できます」
 

つまり過冷却を防いでエネルギー代を節約するための鍵は、最適なセットポイントを決めることだと言えます。

機器の仕様書に書いてある推奨温度をもとにセットポイントを決めることもできますが、ASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)のガイドラインを利用して温度湿度が健全な範囲内で運用されているかを確認するほうが、より確実でしょう。さらに確実な方法としてはデータセンターインフラ管理ツールと環境センサーをエネルギー管理計画に組み込んで、ASHRAEのガイドラインに沿っているかを確認することです。

 

DCIMソリューションを利用して、環境センサーをASHRAEのガイドラインに沿って配置すれば、どの程度の冷却や換気が必要かを決定する材料になります。分析機能、冷却チャート、トレンドレポート、ヒートマップにより全体像の把握が可能で、PUE改善への着実な道のりを見ることができます。

ラリタンでは、センサーの活用で過冷却を防ぎコスト削減を実現する方法をeBookにまとめました。今日からでも実施できるコスト削減のヒントを、eBookで見つけてください!

2014年6月26日木曜日

どこが違うの??KVMスイッチとソフトウェアのリモートアクセスツール

多くの企業では複数の場所に分散したコンピューターシステムを制御するためにKVMスイッチまたはソフトウェアのリモートアクセスツールを利用しています。両者は類似した機能を持っていますが、サーバーの定期メンテナンスといった毎日のルーティンに欠かせない作業のことを考えると、それぞれ長所も短所もあり、どちらか片方に決めてしまう前に、その違いを理解する必要があります。

第一に、ソフトウェアのリモートアクセスツールには明らかなメリットがあります。ここ5年間ほど、データセンター全体の予算は頭打ち、または削減される傾向があるため、より安価なツールが求められています。 RDPやVNCといったリモートアクセスツールの多くは無料で提供されています。そして、KVMスイッチとは違ってハードウェアが不要なためケーブルも必要ありません。ハードウェアに電力を供給する必要もなく、インフラ管理のシステムに入れる必要もありません。

このソフトウェアツールの長所は、そのままKVMスイッチの短所になります。KVMスイッチの導入コストは中小規模向けでも一台数万円から大規模エンタープライズ向けになると百万円単位になることもあります。数百、数千のサーバーへのアクセスとなるとコストが跳ね上がります。データセンターの管理者は、またハードウェアに二系統の電源を準備する必要があり、さらにサーバーとKVMを接続するインターフェースモジュール(CIM)も利用するプラットフォームに応じて必要です。そのためKVMスイッチを使うというのは多少面倒です。

しかしソフトウェアにも、いくつか看過できない短所があります。

  • アクセスするコンピューターすべてにソフトウェアをインストールしなければならず、システムリソースを消費します。
  • ターゲットPCのOSやネットワークは正常に稼働する必要があり、緊急事態では必ずしもこれは現実的ではありません。
  • 大きなセキュリティ上のリスクがあり、62%に穴があるとも言われています。

結論としてソフトウェアのツールは、一般的であり、安価で、管理も容易という一方、その脆弱性がときには高い代償を払う結果になることもあります。たとえばリソースを喰うソリューションのために生産性が低下したり、BIOSレベルのアクセスによるトラブルシューティングができないためサービスが中断したり、セキュリティの侵害によりサービスが中断したり。

ここでKVMスイッチのメリットも見てみましょう。

  • クライアント側にソフトウェアのインストールが不要なためアプリケーション間の競合による生産性の低下が防げます。
  • アウトオブバンドのBIOSレベルのアクセスで緊急事態でもアクセスが可能、また仮想メディアも活用できます。
  • 通常のネットワークを利用する必要が無く、ターゲットPCのOSに依存しないため、セキュリティのリスクは軽減され、AES、FIPS140-2暗号化、スマートカードリーダ対応、IPv6対応などの優れた機能もあります。

さらに、KVMスイッチのなかには64台までのサーバーをサポートするものもあり、サーバー集約管理ソリューションのもとで統合管理ができるという、KVMスイッチ導入のコストを帳消しにできる優れたメリットが数多くあります。

どちらのリモートアクセスを利用するかの選択には様々な要素が絡んできます。とても小規模の組織でサーバーが2,3台、予算も少なく、ミッションクリティカルなサーバーも無く、取扱い注意のデータも無く、といった環境ではソフトウェアのソリューションがベターな選択かもしれません。

一方で数百台のサーバーがあり、その中でミッションクリティカルなサーバーを動かし続け、同時にデータの安全確保も必須、と言う場合にソフトウェアで済ませてしまうと、後から大変なことになる場合があります。

ソフトウェアのリモートアクセスとKVMの違いをさらに知りたい!という方のために「サーバーのリモート管理ツール 選択のポイントは?」と題したeBookをご用意しました。ぜひご一読を!

超高画質!デジタルビデオ対応の次世代KVM

ビデオとオーディオアプリケーションに、いつでも、どこからでも自在なアクセスが可能なデジタルKVM!

どこからでもデジタルビデオとオーディオアプリケーションへのリモートアクセスが可能です。

デジタル音声やビデオ関連を扱う仕事をしている方には、オーディオや高解像度ビデオアプリケーションへのアクセス制御は「必須」です。従来それを実現するには高額で柔軟性に欠けるスイッチや、ルーター、延長器といったものしかありませんでした。

でもご安心ください、ラリタンがベストなソリューションを開発いたしました!

ラリタンのKVM-over-IPスイッチ、Dominion KX IIIなら、デジタルビデオとオーディオへの究極のリモートアクセス制御をいつでも手に入れられます!

  • スタジオ、ラボ、サーバールームのデジタルビデオや音声データへの自在なアクセス
  • メディアや放送局関係といった高密度なオーディオ・ビデオ環境にも好きな場所からアクセスできます
  • KVM-over-IPスイッチが1台あれば、放送局の厳しい要求にもこたえる広範囲な機能を実現できます
  • ノイズ、熱、狭いスペースでの不便な業務から解放されます。

最もフレキシブルなKVM-over-IP

ラリタンの新しいデジタルビデオCIMなら DVI、HDMI、DisplayPortへのリモートアクセスが可能で、様々なタイプのデュアルビデオカード、PC、ワークステーション、サーバーをアクセス制御します。従来のVGAから現在のDVIやHDMI、将来の技術であるDisplayPortに対応するため、お手持ちのKVM資産をそのまま利用できます。

Dominion KX III は優れた性能、セキュリティ、信頼性、 生産性により最も快適なリモートアクセスを実現しました。

  • 「仮想メディア」でリモートからOSやソフトウェアのインストール
  • 1920 x 1080フルHD対応、30FPSのビデオ転送
  • デジタルビデオ、デュアルモニターに対応
  • デジタル音声にもリモートアクセス
  • 自動フェイルオーバー機能つき電源二重化とイーサネット二重化

これほどフレキシブルで多機能なビデオ・オーディオアクセス制御はラリタンのKVM-over-IPテクノロジーならでは!

美しい画像と実力をビデオで体感してください!

2014年6月25日水曜日

Interop Tokyo 2014 出展レポート

2014年6月11日(水)から3日間、幕張メッセで開催された「Interop Tokyo 2014」、ラリタン・ジャパンでは2年ぶりにブース展示を行いました。お立ち寄りいただいた方にはこの場をお借りして御礼申し上げます。



今回は電源管理製品の他にも、2月にリリースした第三世代のKVM-over-IP Dominion KX III(スリー) のビデオ性能を存分にご体感いただくために、正面に大型モニターを配置して音声付動画をKVM越しに表示する構成にし、統合管理機器CommandCenter Secure Gatewayやドロア、ビデオ延長機を組み合わせて、フル装備に近いリモートアクセスソリューションを展示いたしました。



そのDominion KX III ですが、2014年に発表・発売予定の製品から、カテゴリごとにその優秀性を競い合う「Best of Show Award」のユーティリティ部門にノミネートされました。

Best of Show Award

惜しくも受賞には至りませんでしたが、数多の製品から部門のファイナリストにノミネートされたその事実が、当社の原点であるKVMスイッチの有用性が改めて認められた証しであり、大変光栄に思っております。当社では今回のノミネートを励みに、今後とも皆様のご期待に副える製品・ソリューションを提供してまいりたいと思います。

アワード審査の様子。フルHD動画を高品質に表示できる様子を審査員にアピールしました。



3日間を通じて多くの方にブースにお立ち寄りいただきましたが、KVM-over-IPやインテリジェントPDUに加え、シリアルコンソールスイッチ Dominion SXに関するお問い合わせが多かったのがInteropならではと感じました。あらゆるものがインターネットにつながるIoT時代を前に、皆様、多種多様なシリアル機器の管理に頭を悩ませているようです。

また次の機会に皆様にお目にかかることを楽しみにしております。

2014年6月9日月曜日

日本のデータセンター投資動向の中心は仮想化~無料VMセミナーへご招待!

データセンターダイナミクスの調査によれば、日本のデータセンター管理者の投資トレンドはここ2,3年はデータセンター統合や仮想化による運用管理の効率化になるそうです。仮想化仮想化といっても、サーバーが全部一度に仮想サーバーにすることは稀で、物理サーバーとの混在はしばらく続くでしょう。

仮想化の代表プレイヤー、ヴイエムウェアさんは、全国でIT価値創造塾セミナーを開催しています
http://go.vmware-juku.jp/


6月18日、19日にラリタンのパートナー、ティ・アイ・ディさんと一緒に東京・大阪でこのセミナーに参加します。タイトルは少し長くて

仮想と物理の混在環境における運用・管理の課題に対する解決策を伝授します

内容はティ・アイ・ディさんのDRとBCP、ラリタンの統合管理による運用管理効率化です。

勿論ヴイエムさんの基調講演的なお話もあります。「仮想化に学ぶ次世代IT環境への対応」勉強になりそうです!

東京
http://go.vmware-juku.jp/details/index.aspx?pn=tid&id=101501

大阪
http://go.vmware-juku.jp/details/index.aspx?pn=tid&id=101502

東京は秋葉原、大阪は梅田、と両方ともヨドバシカメラのある駅です。

お誘いあわせのうえ、ぜひお越しください。参加無料、お土産付きです。

皆様のお越しをお待ちしております。