高等教育機関のHPC環境をサポートする高密度ラックパワーの導入

 

今回のラリタンの記事は、ハイパフォーマンス・コンピューティング（HPC)に関する2回シリーズの第1回です。ここでは、研究大学がHPCやスーパーコンピュータをサポートする高密度データセンターアプリケーションを導入する際に直面する課題を取り上げています。  

データセンターやコンピュータの世界では、スーパーコンピュータを中心としたサブカルチャーが存在します。スーパーコンピュータとは、業界のほとんどの人が知らない難解な言葉で処理能力を表現する高価なコンピュータアニマルのことです。 処理能力は「フロップス」や「コア」で表現され、これらのコンピュータには、重要なミッションを任される戦艦の名前が付けられています。 「富岳」「Sierra」「Summit」などが現在の最大規模といえます。 これらの機器は今後ますます学術機関や政府の研究所の領域となり、最高レベルの研究活動を行っている博士課程の大学の計算プロジェクトを支え、助成金を提供しています。カーネギー財団から「Research I」に指定されているこれらの機関は、スーパーコンピューティング・アプリケーションの最先端に位置しています。  

高密度電力の世界へようこそ  

では、これらの高等教育機関から何を学ぶことができるのでしょうか。 これらのスーパーコンピュータを動かすデータセンターの建物に入ると、彼らは自分たちのルールに従っているように見えます。ハイパフォーマンスコンピューティング（HPC）設備機器は、必要な電力容量が山の頂上にあり、ラックあたり50〜70kWの領域に達しているものもありますが、冗長性の必要性はTierスケールの低い方にあります。プロセスが中断しても、コンピューティングプロジェクトが途中で止まっても、心配せずにもう一度実行すればいいのです。  

高等教育機関のスーパーコンピュータは、冗長性との関係が型破りであるにもかかわらず、いくつかの特別な事情があります。  

• HPCラックは、業界で最も高い容量をサポートしており、電源、バスウェイ、キャビネットPDUの容量は480Vに達することもあります。ラリタンのPDUはそれらをサポートできます。 

• HPCラックは、熱負荷とエアフローに配慮する必要があります。 膨大な量の電源コードや電源管理機器が、コンピュータから放出される熱の邪魔にならないようにすることが重要です。  

• HPCラックは、ラックの背面が最も高温になることに対処しなければなりません。 ケーブルやラックマウントPDUの熱定格は、これらの高い要求を満たす必要があります。  

データセンターのスタッフは、通常のアップタイムの厳しさから解放される一方で、電力密度という未知の領域に足を踏み入れることで、その代償を払うことになります。HPCを導入する際には、キャビネットの背面で何が行われているかを詳細に考えることが重要です。  

スーパーコンピュータの規模に合わせた管理を  

熱、エアフロー、電力について考えると、最大68kWの高性能なコンピューティング処理をサポートするPDUの導入、キャビネット後部への4つ以上のPDUの取り付け、高電圧での配電のサポート、温度を監視するセンサーの設置などが必要になります。 Research Iのデータセンターは、このような難しい課題に取り組まなければなりません。 ラリタンのPDUには、信頼性、高出力、リモートでの環境・電源監視などの重要なメリットがあります。    

次回のHPCブログでは、Research Iに指定された大学でのラリタンのラックPDUでの活用方法をご紹介します。もっと早く情報が欲しい！という方は、ラリタンにお問い合わせください。 HPCアプリケーションの詳細、ラリタンのラックPDUが高密度のラック電源、安定したアップタイム、クラス最高のセキュリティを提供することで、Research Iのスーパーコンピュータのニーズにどのように応えることができるか、製品の詳細をご案内いたします。