2021年9月29日水曜日

高等教育機関のための高密度サポートに関する講義

今回のRaritanブログでは、学術研究者はスーパーコンピューティング・アプリケーションをサポートする方法を学ばなければならないという新しい考えを取り上げています。

ごく自然な流れで、公立の高等教育機関はスーパーコンピューティングの世界において「銀河系の中の太陽」の役割を担うようになったようです。スーパーコンピュータは、人工的に作られた技術にも関わらず、おそらくその名前の通り、人間の理性や知性をはるかに超えた計算力を持つように進化してきました。我々の理解の限界を広げるのに役立つとともに、物理的なサポートの面でも限界を超えたため、学者や学生はハイパースケールやコロケーション施設の管理者の役割を担うことになります。  

ここでは高密度をサポートする高等教育機関のアプリケーションで、特に注意が必要な3つの分野を見てみましょう。  

より多くのkWをサポート  

ラックあたりの負荷が15kWを超えると、要求される電力を満たすために各ラックに回路を供給することが難しくなり、コストも高くなります。負荷を満たすためには例えば、208Vで30アンペアの回路を2つ用意する必要がありますが、高圧なら1つの回路で済みます。冗長化されたA+B電源の場合、4回路と2回路ではこの数字が倍になり、スーパーコンピューティングアプリケーションのコストと複雑さの違いが想像できます。  

ラリタンのラックPDUは、415Vに対応するように設定して出荷することが可能です。これは新設のデータセンターに利用できることが多いのですが、最終的にラックに供給される電力量を根本的に増やすことができるので、既設の設備を改装したブラウンフィールドにも利用できます。可能な限り高い電圧でラックに電力を供給することは、より高い密度の電力を供給するための最も経済的な方法であるだけでなく、最も環境に優しい方法でもあります。  

持続可能性をサポートする 

環境面でのメリットの一つは、電気的な損失に関するものです。機器レベルでは、スーパーコンピュータのアレイやネットワーク機器は、208Vよりも415Vの方が4〜6%効率よく動作します。注視いただきたいのは、施設の外から最終的にラックに電力を供給する配電システムにて、さらなる節電が可能であるということです。UPS、PDU、RPPを介した変換による損失の数と程度によって、システムの効率がさらに2〜3%向上します。  

このように、配電と変圧器の損失だけでも、負荷が500kWの場合、年間で21,900ドルにもなります(1kWhあたり0.10ドルと仮定)。これらの効率化によって得られる節約効果は、ITの総負荷が増加するほど大きくなります。  

セキュリティ対応  

インテリジェントPDUは、ネットワーク機能、監視機能、データ収集機能を備えたラック用電源管理製品で、スーパーコンピュータの利用には欠かせないものです。インテリジェントなラック電源管理は、ラックレベルで重要な電力、温度、環境の監視ポイントを設定することで、システムの安全性を確保することができます。  

また、インテリジェントPDUは、コンタクトクロージャーなどのセンサーと連携して、機器の物理的な安全性も確保できます。 これにより、運用および物理的なセキュリティ監視ポイントに、機器から直接アクセスしたり、セキュアなソフトウェアを介して、あるいはキャンパスのBMSやDCIMソフトウェアを介してアクセスすることができます。  

ユーザーへのサポート  

Legrandは、ラリタンのインテリジェントラック電源管理製品を通じて、高等教育機関やリサーチI施設のサポートを行っています。持続可能性とセキュリティを向上させながら、より高いkW負荷をサポートする方法については、 環境ソリューションセキュリティソリューションのページをご覧ください。

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