2024年10月3日木曜日

計測対象を管理する:LegrandのSmartSensorsが提供する価値

計測は、私たちの生活に欠かせないものです。温度計やガソリンのメーターなど、計測技術は私たちの生活の身近にあり、外出時に上着を持っていくかどうか、ガソリンスタンドに寄るかどうかなど、周りの状況を把握したり、より適切な判断を下すための材料となることで、生活における日々の意思決定に役立っています。

これは特にデータセンターの世界に当てはまります。環境データは、データセンターの運用上の意思決定の鍵となります。企業のインフラストラクチャ統括責任者や、新しいAIインフラストラクチャの構築準備をしているコロケーション会社のデータセンターエンジニアや、キャリアホテルのオーナーなど、誰もが環境測定の重要性を知っているはずです。データセンターでのデータ収集は、パフォーマンス、回復力、効率性を向上させるためのあらゆる取り組みの基盤です。不確実なビジネス環境に対処し続け、上層部から「より少ないリソースでより多くの成果を上げる」という戦略的指示が出される状況においては、そうした取り組みは特に重要です。効率の重要性はこれまで以上に高まっています。  

しかし、データセンターの監視への従来のアプローチでは、今直面しているビジネス上のプレッシャーに対応しきれません。歩き回って監視する方法は、慣れているとはいえ限界があります。特に、簡単にアクセスできない遠隔地にIT機器を導入している組織が多いことを考えても無理があります。最初の一歩としてサーバーベースボード管理コントローラまたはデータセンター対応のセキュアコントロールモジュールを使用して環境を監視するのも1つの方法ですが、湿度や振動など、データセンターを最適に稼働させ、ビジネスパフォーマンスを向上させるのに必要なすべての環境データを得ることはできません。  

コスト削減やPUE削減が求められている場合、環境データなしで仕事を遂行することは極めて困難です。LegrandがSmartSensorsファミリーの開発と拡張を続けているのはそのためです。SmartSensorsは、データセンタープロバイダーにデータセンター運用最適化のための新しいツールセットを提供します。Legrandは、従来のエンタープライズデータセンター、コロケーション施設、エッジ環境、小規模サーバールーム、さらには通信会社や多目的サイトにインテリジェンスと環境監視を統合し、重要なデータを簡単に取得する方法を提供することで、あらゆる規模の組織が運用を監視、測定、管理できるよう支援します。  

SmartSensorsによる監視対象の一覧はこちらです。 

  • 温度 
  • 湿度 
  • エアフロー 
  • 差圧
  • 漏水
  • 粉塵/粒子
  • 接点監視
  • 近接/動作
  • 振動 

Raritan®  Xerus対応の電源管理デバイスに接続することで、インストールによる電源出力の中断なしで、施設全体のデータの収集を迅速かつ効率的に開始できます。標準のCat5ケーブルを使用して、SmartSensorsをインテリジェントラックPDU、スマートラックコントローラー、インラインメーター、ラックトランスファースイッチに接続するだけで、 すぐに現状把握が可能な環境情報を収集できるようになります。  

SmartSensorsは、監視をよりシンプルにします。SmartSensorsの温度計測精度は±1°C、相対湿度計測精度は±5%であり、非常に正確です。最大30メートル離れた環境において、単一ラインでカスケード接続された複数のセンサーを使用する事が可能で、スマートアラームのしきい値の設定に対応しています。SmartSensorsは、現場担当者がこれまでよりも早く問題を発見するのに役立つことが実証されています。  

さらに、衝撃にも耐えられるように設計されています。DCIMスイートにシームレスに統合することで、すべてのロケーションの運用チームに現状把握が可能な環境情報を提供できます。データを使用することにより、ホットスポットやホット/コールドアイルの漏れの解消、熱指数を監視して作業員の安全の確保、遠隔地のユーティリティクローゼットへの安全なアクセスの監視、エネルギー効率を高めるための戦略的な設計の決定など、企業が成功するために必要とする情報をSmartSensorsが可視化します。  

データセンター、ラボ、施設、ネットワーク/コンピューティング環境、またはコロケーション、ポイントオブプレゼンス(POP)、通信サイトなどのリモートロケーションの標準とニーズを満たすSmartSensorsは、重要な環境データを取得するための堅牢で合理化された相互運用可能な統合ソリューションです。SmartSensorsという新しい方法で状況を測定できるようになれば、それを管理することも可能になります。  

SmartSensorsのポートフォリオについては、 https://www.raritan.com/jp/products/power/rack-management/smart-sensorsをご覧ください。

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