2020年4月14日火曜日

KVM(キーボード、ビデオモニター、マウス)スイッチの基礎

KVM 101 Keyboard Video Mouse Switch Basics Raritan
KVMスイッチとは?
KVMスイッチは、ユーザーが単一のキーボード、ビデオモニター、マウス(KVM)コンソールから複数のコンピュータ機器にアクセスして制御することを可能にします。制御対象にはサーバー、PC、ワークステーション、さらにはタブレットも含まれます。  近い距離や、遠隔地まで様々な距離の複数のコンピュータ機器にアクセスする必要がある場合、KVMスイッチは最適です。  これは、デスクの下に複数のデスクトップPCを置いて切り替えながら使っているエンジニアから、複数の拠点で何千台ものサーバを管理しているIT管理者まで、さまざまなユーザーにご利用いただけます。
KVMスイッチの種類
KVMスイッチには、(1)KVMエクステンダー、(2)アナログKVMスイッチ、(3)KVM-over-IPスイッチなど、いくつかのタイプがあります。KVMエクステンダーは、1人のユーザーと1台のコンピュータ間でポイントツーポイントのアクセスを提供します。  アナログKVMスイッチは、デスクトップPCまたは最大1,000フィート離れた場所にある複数のコンピュータへのローカルアクセスを可能にします。  KVM-over-IPスイッチは、LAN、WAN、や一般のインターネット経由でIPベースのBIOSレベルのリモートアクセスを提供します。  KVMスイッチに関連するソリューションとして、ターミナルサーバーとしても知られるシリアルコンソールサーバーがあります。ネットワークルーター、スイッチ、LINUX/UNIXサーバーなどのシリアル管理された機器へのIPアクセスを提供します。
KVMスイッチの歴史
KVMスイッチは20年以上の歴史を持ち、シンプルなエクステンダーやアナログベースのソリューションから、今日の柔軟性の高いIPベースのKVMソリューションへと進化してきました。
KVMスイッチは、ここが違います!
ソフトウェアベースのリモートアクセスソリューションとは異なり、KVMスイッチはアウトオブバンドアクセスとBIOSレベルのアクセスを提供します。  アウトオブバンドアクセスとは、KVMスイッチがリモートコンピュータの標準ネットワーク接続に依存しないことを意味します。  ネットワークがダウンしていたり、OSが動作していない場合でも、KVMスイッチはデバイスへのアクセスを提供します。KVMスイッチはケーブルやコンピュータインターフェイスモジュール(CIM)経由でコンピュータに直接接続されているため、アナログスイッチならローカルで、KVM-over-IPスイッチならネットワークを介してBIOSレベルのアクセスが可能です。  OSとBIOSレベルで利用可能な重要な機能に、仮想メディアがあります。  これにより、ユーザーはリモートのノートPCやデスクトップPCから、IPネットワークを介してラボやデータセンターのサーバーにCD/DVD/USBドライブなどのメディアをマウントできます。  PCやラップトップ上のメディアからIP経由でリモートでOSを起動することも可能です。
KVMスイッチを使用するメリット
KVMスイッチは、複数のサーバー、PC、ワークステーションに集約的アクセスと制御を提供することで、あらゆる規模の企業が多くのメリットを実現できます。
  1. 生産性の向上 - KVM-over-IPスイッチが提供する仮想的なアクセスにより、企業のIT管理者は、通路の反対側、自宅、さらには複数の拠点など、どこにいてもサーバーを管理し、インシデントに対応できます。これにより、コストのかかる移動時間がなくなり、対応が迅速化され、生産性が向上します。  IT部門はKVMソリューションを早くから採用していましたが、今日では、ラボマネージャー、エンジニア、開発者、テスター、技術者、オペレータ、放送エンジニアなど、多くのユーザーがKVM-over-IPソリューションを利用しています。
  2. マルチプラットフォームソリューション - ラリタンのKVMスイッチは、異機種混在のシステム環境で動作します。特定のメーカーのハードウェア、データベース、OSに依存しません。  そのため、異なるメーカーのサーバー(富士通、NEC、HP、IBM®、Dell、Oracleなどなど)や、異なるOS(Windows、LINUX、Macなど)が混在した環境でも機能します。
  3. インシデント対応の高速化 - 会社内のどこにいても、ブラウザ経由でアクセス可能なKVMソリューションは、管理者がどこからでも対応できるため、インシデント対応時間を劇的に短縮することができます。これは小規模な組織でも大きなメリットがあり、1人のユーザーIPゲートウェイを使用することで、中心となるスタッフが何マイルも離れた問題のサーバーのBIOSにアクセスできるようになります。
  4. 事業継続性の向上 - KVMスイッチは、緊急時に企業のサーバーなどIT機器への「アウトオブバンド(帯域外)」アクセスを可能にします。これにより、会社のネットワーク自体がダウンしている場合でも、会社のサーバーにアクセスし、制御し、管理できます。また、電源管理とKVMスイッチの統合により、遠隔地からシステムを完全に再起動することができます。
  5. セキュリティの向上 - KVM-over-IPスイッチは、AES暗号化、FIPS140-2暗号化、スマートカード認証などの政府や軍事用途に対応する高度なセキュリティ機能を備えているため、リモート機器への安全で暗号化された接続を提供します。

KVMスイッチが他のリモートサーバ管理ツールよりも優れている理由に関して、さらに詳細な情報についてはこちらをご覧ください。

ラリタンのKVMソリューションの詳細はこちら
ラリタンはKVM業界のパイオニアとして、20年以上にわたり何万人ものお客様にソリューションを提供してきました。 ラリタンのKVMソリューションのメリットについては、WEBサイトをご覧ください。
KVMスイッチの製品紹介サイトでは、Dominion KXシリーズのKVM-over-IPスイッチ、Paragon、MasterConsole、CompuSwitchアナログKVMスイッチ、CommandCenter集中アクセス管理システムなど、さまざまなタイプのKVMソリューションをご確認いただけます。
Dominion SX IIシリアルコンソールサーバーは、シリアルコンソール製品ページで紹介されています。
Cat5 DVI HD KVMエクステンダーは、アクセサリ製品ページで紹介されています。
KVM セレクター
ラリタンでは、さまざまなニーズに対応するために、さまざまなモデルやオプションをご用意しています。 KVMセレクターを使用すると、さまざまなモデル、CIM、アクセサリを検索することができます。

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