2021年3月21日日曜日

コロナ禍を乗り切る!リモート管理への移行が進むデータセンター事業者

パンデミックが始まってから1年になろうとしています。リモート管理に切り替えることにより、エンタープライズやデータセンターではアップタイムを維持し物理インフラのメンテナンスのためのITスタッフのオンサイト作業の削減を実現しています。

Data Center Knowledgeの12月の記事によると、例えばコロケーションプロバイダーは、スタッフや顧客がリモートでインフラを監視・管理できるツールを持っており、コロナ禍の期間中、データセンターへの移動を減らすことができました。また、エンタープライズでもインフラをリモートで管理するためにこの技術を利用しています。

「私たちは、多くのプロセスを自動化できる管理システムを持っています。(サーバーの)温度もリモートで確認できます」DataGryd社のCEOであるTom Brown氏は、昨年9月にData Center Dynamics社に対してこう述べています。「温度の急激な上昇もチェックできる。何らかのアラームが発生した場合には、ノートPCや携帯電話から作業することも可能だ。」 

Data Center Knowledgeによると、データセンター事業者は、以前から事業継続計画を立てており、また多くの事業者がリモート管理・監視ツールを導入していたことから、今回のパンデミックに備えていたといわれます。同誌によると、コロナウイルスの影響で、リモート管理ツールやサービスの利用は急増しました。   

しかし、すべてをリモートで行えるわけではありません。データセンターの運用を維持するためには、企業やデータセンター事業者は、たとえ少数精鋭のチームであっても、機器を保守するためのオンサイト・スタッフが必要です。「もちろん、現場の人数を減らすことはできるが、全くゼロになることはできない」とVantage Data Centers社の最高執行責任者Chris Yetman氏は、4月のZDNETの記事で述べています。 

北米や欧州のハイパースケーラーやクラウドプロバイダー、エンタープライズ向けにデータセンター施設を提供しているVantage社は、このパンデミックにあたり従業員の安全を重視しました。昨春、新型コロナウイルスが世界的に蔓延し始めたとき、Yetman社は、エッセンシャルワーカー以外は全員在宅業務をさせました。そして、現場での作業が必要な技術スタッフのために、個人用保護具を発注し、社内のすべての施設に手指消毒ステーションを設置した、とZDNETの記事は伝えています。

また、従業員のリスクを減らしソーシャルディスタンスを確保するために、Vantage社はデータセンターの大掃除を行い、従業員が隣り合わせで行う作業を減らすためにシフトを再編成した、と記事は伝えています。  

Data Center Knowledgeによると、データセンター事業者の間でも、「リモートハンド」や「スマートハンド」といったサービスに対する需要が高まっています。これらのサービスでは、データセンターのスタッフが、サーバーの再起動などの簡単な作業や、新しい機器のセットアップなどの複雑なオンサイト作業を顧客に代わって行います。  

例えば、英国のコロケーションプロバイダー4D Data Centres社は、顧客が施設を訪問する際には予約制のみとしています。さらに不必要な訪問を避けるために、4D社のオンサイト技術者は、サーバーのラッキングやコンポーネントの交換など、顧客のハンズオン要請を無制限に行うと、ZDNETの記事は述べています。  

12月のData Center Knowledgeの記事によると、コロナ禍が終わってもデータセンター事業者は引き続きリモート管理ツールを活用するだろうと専門家は予想しています。多くの企業がパンデミック以前からリモートツールを利用していましたが、この1年間は必要に迫られるまで利用していなかったと、アナリストは同誌に語っています。   

リモート管理ツールは、コスト削減、アップタイムの向上、そして将来の災害に備えてデータセンターを存続させるのに役立ちます。QTS Realty Trust社の製品担当最高技術責任者Brent Bentsen氏は、「パンデミックの影響で人々はリモート管理ツールを試さざるを得なくなり、便利さを実感したためデータセンターの必需品だと感じている。これはニューノーマルの始まりだ」と述べています。   

ラリタンは、データセンター向けにリモート管理を可能にするさまざまな機器やツールを提供しています。 例えば、ラリタンのDominion シリアルコンソールサーバーを使えば、IT管理者やネットワーク管理者は、ルーター、スイッチ、サーバー、ストレージハードウェア、ファイアウォール、電源管理製品(PDU)、無停電電源装置(UPS)など、シリアルポートを備えたデータセンター機器にリモートでアクセスして、監視・管理することができます。遠隔地からこの技術を使って、機器のトラブルシューティング、設定、再起動を行うことができます。  


ラリタンではまたCommandCenter Secure Gatewayを提供しており、それはDominion KVM-over-IPスイッチ、シリアルコンソールサーバ、PXインテリジェントPDU、物理・仮想サーバをリモートで管理することができる、導入しやすいプラグアンドプレイのアプライアンスです。ラリタンのリモート管理ソリューションの詳細については、営業窓口までお問い合わせください。
 

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