2023年11月27日月曜日

活用事例:
台湾の大手通信会社がSRCを採用し、5G基地局の監視を強化
大手サービスプロバイダーが大規模な5G拡張でラリタンと提携


5G技術が提供するメリットの一端として、超高速、超低遅延、大容量、シームレスな接続性、IoTデバイスのサポート強化が挙げられます。当然のことながら、世界の5Gサービス市場規模は急速に拡大しています。2022年の評価額は606.1億米ドルで、2023年から2030年までの年平均成長率は59.4%で拡大すると予測されています。アジア太平洋地域は2022年に40%以上のシェアで市場をリードしており、2030年までに最も速い速度で成長すると予測されています。

ビジネスユーザーとコンシューマーユーザー双方からの旺盛な需要に対応するため、サービスプロバイダーは世界中で5Gインフラの導入や拡張を進めています。特にアジア太平洋地域はその動きが顕著であり、世界最大の5G市場になろうとしています。日本、韓国、中国、オーストラリアが世界に先駆けて商用5Gネットワークを立ち上げたことからも、これは当然と言えます。

求められるもの:より良い環境モニタリング

5Gインフラを構成するテクノロジーは非常に複雑です。この複雑さは基地局レベルにまで及んでいるため、事業者が一貫して継続的なサービスを提供するためには、基地局資産とその運用環境の監視をかなり厳密に行う必要があります。しかし、電流、電圧、温度、湿度、煙、気圧、その他のパラメーターはセンサーを使ってモニターすることが可能であるものの、センサー出力を統一し、それらを意味のある実用的な情報に変えることは至難の業です。

台湾のある大手通信サービスプロバイダーは、5Gネットワークの拡張計画の初期段階を策定しているときに、このような厄介な状況に直面しました。同社は、各基地局の環境センサーのハブとしてカスタムメイドのゲートウェイを使用していましたが、このハードウェアにはインテリジェント機能がなく、アラート機能も限られていました。また、センサーのデータを保存することもできなかったため、同社は、スペック通りに動作せず、環境パラメーターが範囲外になる原因となっている資産を特定することが困難でした。

ベストソリューションであるラリタンのSRC

センサーが計測したデータを簡単にアーカイブし、取り出すことができれば、100カ所の新しい5G基地局の日常業務を改善できると考えた同社は、環境モニタリングソリューションの検証を開始しました。その結果、3つのソリューションが候補に挙がり、最終的にラリタンのスマートラックコントローラー(SRC)を採用しました。

最も重要なことは、他の2つの候補とは異なり、ラリタンのソリューションは、センサーからのイベントとデータを内部ストレージおよびUSBフラッシュドライブに14日間にわたって記録できることでした。このデータは、何らかの理由でイーサネット接続が切断されたときに自動的にバックアップされ、復旧したときに取り出されます。ラリタンのSRC「SRC-0800」は、電源ケーブル用以外に、カスタムメイドのセンサーゲートウェイ用とイーサネット用の2つのケーブル口があります。

明確なメリット

ラリタンSRCが100カ所の新しい5G基地局に導入されて以来、同社はセンサーのデータや資産の状況を容易に閲覧したり、パラメーターが範囲外になった際のアラートを受け取ったりできるようになった他、過去14日間に記録されたデータを使用してパラメーターの傾向を把握したり、特定の資産のパフォーマンスを分析したりすることなどが可能になりました。モニタリングと分析が改善されただけでなく、基地局への技術スタッフの訪問回数の削減にも成功しました。

ラリタンSRCの使用から明確なメリットを実感した同社では、今後3〜5年間で台湾全土に展開する数千の新しい5G基地局に使用を拡大する計画です。

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