2021年9月29日水曜日

安全を守る! ラックでの過負荷保護

今回のラリタンブログでは、ラックマウントPDUの過負荷保護規格の概要についてご紹介します。      

ラックマウントPDUやインテリジェントPDUに関する様々な話のなかで忘れられがちなことは、お客様とお客様の機器の安全を確保することが重要であるというシンプルな前提です。 ITEが新たに認定する20アンペア以上のPDUはすべて、米国電気工事規定(ANSI/NFPA 70)に準拠した分岐回路保護要件を満たした、過電流保護機能を使用する必要があります。つまり、これらの製品には、アメリカ安全規格、UL489(ブレーカーおよびブレーカ関連の部品の標準)に準拠した分岐回路ブレーカー、またはUL248-5(低圧ヒューズ -パート 5 クラスGヒューズ)に準拠した分岐回路保護用のヒューズの実装が必要です。 

適切な遮断器を使用することで、ショートによる事故を防ぐことができる  

UL489に付け加えられた規格である、UL1077は電気機器に使われる補助的プロテクターの標準です。この規格に認定された機器は「補助的プロテクター」とみなされ、「ULレコグナイズド」コンポーネントと呼ばれます。UL489 ブレーカーのような「ULリステッド」機器とは区別されます。UL リステッドとして認定されたブレーカーは、UL レコグナイズドの補助的プロテクターよりも厳しい分岐回路保護の要件を満たしています。 UL489では、ブレーカーが短絡試験を耐えることが要求されています。UL 1077およびIEC規格EN 60934では、ブレーカーが短絡状態を解消しても、その過程で安全に破壊されることが認められています。  

ブレーカーの使用方法はさまざま 

  • ブレーカは、分電盤(ビル用PDUとも考えられます)やラックマウントPDUに取り付けられ、分岐回路の配線を保護します。  
  • また、部品やシステムを保護するために機器に組み込まれることもあります。配線の抵抗のみでで電流を制限しショートを回避することが、ブレーカーの厳密な検査です。  
  • ブレーカーの遮断能力が十分でなければ、機器は文字通り爆発してしまいます。  

最後の項目は少し大げさですが、ほとんどのデータセンターの電気システムで利用されているエネルギーの量は、ラックや個々の回路レベルであっても大きなものであることを忘れないでください。UL規格489認定ブレーカは5,000アンペア以上のショートを回避し、UL規格1077ブレーカは1,000アンペアの障害電流を遮断できることを覚えておいてください。  

過負荷保護とラックマウントPDU  

データセンタの過負荷保護の詳細については、ホワイトペーパー「データセンタの電源過負荷保護:サーキットブレーカと分岐回路保護」をご覧ください。  

ラックマウントPDUがサポートするお客様の電力安全のニーズについては、ラリタンまでお問い合わせください。  

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